reportレポート野口宇宙飛行士の活動レポート48

2021.05.07

野口宇宙飛行士らCrew-1クルー帰還後記者会見

記者会見の様子(NASA TVより)

記者会見の様子(NASA TVより)

日本時間5月7日午前4時45分、地球に帰還して間もないCrew-1クルーが、帰還後初となる記者会見に臨みました。

今回、日本人2度目の軌道上同時滞在となったことについて、野口宇宙飛行士は「星出さんに関しては、宇宙ステーションで、彼と一緒に数日間過ごせたことは本当にいい思い出になると思います」と語り、「今、(星出宇宙飛行士は)ISSで船長としてすばらしい活躍をしているので、最後まで頑張ってほしいと思います」と星出宇宙飛行士にエールを送りました。
また、Twitterから寄せられた「スペースシャトルやソユーズとの違いはあったか?」という質問には、「印象的だったのは着水時。これまでに比べて衝撃がとても柔らかく、着水時に海上の揺れを感じ、水の惑星・地球に帰ってきたということを実感しました」と回答。

記者会見の様子(NASA TVより)

記者会見の様子(NASA TVより)

科学の発展について意見を求められた際には、「実験はISSで完結するわけではなく、地上で発展していくものだ」とし、「今回私が実施した実験の中に、バジルを育てるというものがありました。この実験はアジア諸国12ヶ国の学生たちと一緒に取り組んだのですが、そこでは、私たち宇宙飛行士はその取り組みの一部であって、あくまでも科学発展の主役は地上にいる学生たちなんです」とAsian Herb in Space (AHiS)の実験を例に意見を述べました。

そのほかにも、夜間の着水に関する質問や、もう一度宇宙に行きたいか?などの質問に回答し、Crew-1クルーはにこやかに記者会見を終えました。

記者会見の様子(NASA TVより)

記者会見の様子(NASA TVより)

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