Report & News
油井宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.11(12/22〜1/4)
この期間はクリスマスや年末年始が重なり、様々なイベントがありました。油井亀美也宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)で新年を迎え、ISSから初日の出を見るという貴重な体験をしました。それでは、この期間に行われた油井亀美也宇宙飛行士の活動の一部を紹介します。
クリスマスカラー仕様で記念撮影する油井宇宙飛行士とクルーメンバー(Image by JAXA/NASA)
12月22日、前の週に実施した遺伝子機能発光イメージング解析装置(TELE-LUMINESCENCE ANALYSIS SYSTEM: TELLAS)の定期メンテナンスの後片づけを行いました。
12月23日、油井宇宙飛行士は、米国のクリストファー・ウィリアムズ宇宙飛行士と協力し、「きぼう」エアロックのスライドテーブルからNASAの材料曝露実験装置(Materials ISS Experiment:MISSE)と固定用のアダプターを取り外しました。
12月24日、山形県鶴岡市で開催されたイベントに「きぼう」日本実験棟から出演しました。この日はクリスマスイブということもあり、サンタ帽をかぶって登場。子どもたちからの質問に答え、会場に集まった約800人の参加者と交流しました。
子どもたちからの質問に回答する油井宇宙飛行士(Image by JAXA/NASA)
さらに、ウィリアムズ宇宙飛行士とともに、「きぼう」エアロックのスライドテーブルに親アーム先端取付型実験アダプタ(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP) と⼩型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を取り付けました。
12月26日、防災科学研究所のSNSで、2025年11月に発生したインドネシア豪雨に伴うスマトラ島北部の土砂流出範囲の推定についての投稿がありました。この分析には光学衛星データが用いられ、四国4県の約1.3倍に相当する広い範囲の中から、斜面崩壊の可能性がある場所が8,800か所以上抽出されたとのことです。また、宇宙から雨の様子を観測しているJAXAの衛星全球降水マップ(GSMaP)により、2025年11月26日にスマトラ島北部で200mm以上の雨量が観測されていたことも示されています。今回の油井宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションでは、「地球を共に感じよう ~宇宙から見るわたしたちの未来〜」をテーマの一つとして掲げています。防災科学研究所は広報連携機関の1つとして、宇宙から撮影した写真を防災の視点で解説し、自然災害への理解促進に貢献しています。(油井宇宙飛行士 X)
12月28日、油井宇宙飛行士がSNSで、新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の与圧モジュール内部と搭載品を映像で紹介しました。HTV-X1は10月30日にISSへ到着し、その際、油井宇宙飛行士がロボットアームで把持しています。動画では、物資輸送用バッグに収納された荷物の様子や、HTV-X1から取り出された荷物が「きぼう」船内に置かれている様子などが紹介されています。
さらに、荷解き前の⼆酸化炭素除去システム軌道上実証装置DRCS (Demonstration of Removing Carbon-dioxide System)、DRCS設置前の流体実験ラック(RYUTAIラック)、油井宇宙飛行士による地上から届いた新鮮なフルーツの食リポなど、他では見られない貴重な映像も収められています。この動画はJAXAのYouTubeチャンネルで視聴できます。(油井宇宙飛行士 X)
12月31日、KIBO宇宙放送局が実施した2025年から2026年にかけての年越しイベントに「きぼう」からリモート参加しました。事前に出題したクイズの答え合わせをしながら、「きぼう」船内の実験装置や船内保管室、船外実験プラットフォームを案内しました。
年越しの時間が近くなると、油井宇宙飛行士が再び登場し、新年を迎えた瞬間に会場の参加者と一緒にジャンプし、「地球上にいない(地面に足がついていない)」状態を分かち合いました。
2026年1月1日になると、宇宙での年越しについて油井宇宙飛行士は、「感激しています。光栄なことです。この感動をたくさんの写真や映像にして地上の方々にもお届けしたいと思っています」と語りました。会場の乾杯に合わせて水で乾杯し、無重力環境で水を球状に浮かせて見せるなど、参加者を驚かせました。そのほか、運試しを一緒に行うなど楽しいひとときを過ごしました。イベントの模様は、KIBO宇宙放送局のYouTubeチャンネルで視聴できます。
1月1日、ISSからの初日の出動画を撮影し、SNSで公開しました。また、日本上空での日の出動画も共有されています。(油井宇宙飛行士 X(1)、油井宇宙飛行士 X(2))
協定世界時(UTC)を使っている国際宇宙ステーションも新年を迎えましたので、改めて「新年明けましておめでとうございます!」
— 油井 亀美也 Kimiya.Yui (@Astro_Kimiya) January 1, 2026
年末年始のイベントで「ISSの初日の出をSNSへ投稿します」とお約束しましたので、こちらでご覧下さい。
(動画を短縮する為、16倍速に編集しています) pic.twitter.com/Qyvspgv1hS
今回のベストショットは、月明かりに照らされた富士山です。昼間の富士山の写真は多くありますが、夜の富士山は非常に珍しく、月明かりに照らされた雪の山頂が美しく浮かび上がっています。新年にふさわしい、とてもおめでたい一枚となりました。(油井宇宙飛行士 X)
月明かりに照らされた夜の富士山(Image by JAXA/NASA)
今回のレポートは以上です。
次回は1月末を予定しています。どうぞお楽しみに!
※本文中の日時は全て日本時間