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油井宇宙飛行士活動レポート&ニュース
油井宇宙飛行士活動レポート&ニュース
2025.11.19

油井宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.7(10/27〜11/9)

新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)が国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、油井亀美也宇宙飛行士が操作するISSロボットアームで無事にキャプチャされました。実験機器なども到着し、新しい実験装置を設置するための準備作業が始まっています。それでは、この期間で行われた油井宇宙飛行士の活動の一部を紹介します。

ISSロボットアームに把持されたHTV-X1(Image by JAXA/NASA)

10月27日、静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)のガスボトルユニットを交換しました。また、油井宇宙飛行士は、JAXAきぼう利用ネットワークのSNS投稿を引用し、宇宙実験ロボティクス実証設備(Test facility for lab-aUtomation System in Kibo:TUSK)がISSに到着するのを楽しみにしている旨の投稿をしました。TUSKは「きぼう」の多目的ラック(MSPR)に設置される新しいロボットシステムで、将来宇宙実験を自動化するために必要なデータを取得します。(油井宇宙飛行士 X

10月30日0時58分、HTV-X1が油井宇宙飛行士の操作するISSロボットアームにより把持されました。把持された瞬間、JAXA筑波宇宙センターのHTV-X管制室では、拍手と歓声が上がりました。H3ロケット7号機より分離してから、ISSロボットアームに把持されるまでのHTV-X1の道のりをまとめた記事も公開されていますので、ぜひご覧ください。

HTV-X1号機がロボットアームにより把持された瞬間(image by JAXA)

HTV-X1の把持を担当した油井宇宙飛行士も、ISS側から見たHTV-X1の様子をSNSに投稿しました。(油井宇宙飛行士 X

金色に輝くHTV-X1の様子(Image by JAXA/NASA)

HTV-X1は、この日の20時10分にISSとの結合作業を完了しました。21時37分頃、油井宇宙飛行士がHTV-X1の補給キャリア与圧部のハッチを開け、23時03分頃にISS搭乗クルーが入室し、HTV-X1が運んできた物資の移動を開始しました。

補給キャリア与圧部のハッチを開ける油井宇宙飛行士(Image by JAXA/NASA)

10月31日、「きぼう」内の流体実験ラック(RYUTAIラック)から、流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)と画像取得処理装置(Image Processing Unit: IPU)を取り外し、将来有人宇宙探査に向けた⼆酸化炭素除去の軌道上技術実証(JEM Demonstration of CO2 Removal System: DRCS)を設置する準備を行いました。今後、RYUTAIラックにDRCSを設置し、二酸化炭素除去の実証実験を進めます。微小重力環境で、二酸化炭素除去システムの技術成熟度を上げていきます。(JAXA有人宇宙技術部門広報 X

油井宇宙飛行士は、SNSでHTV-X1の補給キャリア与圧部から荷物の取り出しが始まったことを報告しました。HTV-Xの外観は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」から変化していますが、与圧部に入った油井宇宙飛行士は2つの補給機が「兄弟だ」と実感したようです。さらに、油井宇宙飛行士は、HTV-X1で運ばれた生鮮食品のビデオ撮影をしました。(油井宇宙飛行士 X

11月2日、油井宇宙飛行士がSNSで「商業利⽤の利便性向上のための利⽤環境整備(JUSE)」とDRCSについて発信しました。JUSEで使用するタブレット端末の初期機能確認が順調に進んでいます。JUSEによって「きぼう」がさらに使いやすくなります。DRCSの設置は準備作業を含めて数日かかる大がかりな作業ですが、順調に進んでいるようです。(油井宇宙飛行士 X(1)油井宇宙飛行士 X(2)

11月4日、ELFの試料ホルダを交換しました。

11月5日、DRCSを設置するための準備作業として、RYUTAIラックにDRCS接続用の中間コネクタを取り付けました。これにより、DRCSの設置作業が容易になります。(JAXA有人宇宙技術部門広報 X

DRCSの取り付け作業の準備を行う油井宇宙飛行士と作業を見守る地上スタッフ(Image by JAXA)

11月6日、DRCSで使用する真空ポンプを設置しました。DRCSに吸着した二酸化炭素を宇宙空間に放出する前に、装置に残された空気を取り出し、ISS船内に戻すためのものです。(JAXA有人宇宙技術部門広報 X

11月7日、「きぼう」に設置されているモジュール間通風装置(Inter Module Ventilation:IMV)の風量計測をしました。これは、ハーモニーとのモジュール間で、換気が正常に行われているかを確認する作業です。風量が下がっている場合は、換気口がほこりなどで目詰まりしていることがわかるので、清掃作業を組み込む目安にもなります。

今回のベストショットは、天の川、レモン彗星、日本が共演しているタイムラプス動画です。絶妙なタイミングで撮影された奇跡の動画です。油井宇宙飛行士は「それぞれが美しさを競っている様に見えますね」と感想を述べていました。(油井宇宙飛行士 X

今回のレポートは以上です。
次回は11月末を予定しています。どうぞお楽しみに!

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