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油井宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船運用11号機(Crew-11)打上げ成功!!

油井宇宙飛行士らクルーが搭乗するCrew-11の打上げの瞬間(Image by JAXA)
油井宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在クルーが搭乗するクルードラゴン宇宙船運用11号機(Crew-11)は、8月2日0時43分、米国フロリダ州 ケネディ宇宙センターから打ち上げられました。現地の天候は、少し曇がかかった青空でしたが、その中を突き抜けるCrew-11の美しい打上げの光景が見られました。打上げ前のクルーの様子も遡ってお伝えします。
[8月1日 21時28分頃] 油井宇宙飛行士ら、射点への移動を開始!
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在クルーの油井亀美也、マイク・フィンク、ジーナ・カードマン、オレグ・プラトノフ宇宙飛行士らは、8月1日 21時28分頃NASAケネディ宇宙センター(KSC)にて専用車に乗り込み、射点(発射台)へと出発しました。そして、8月1日22時以降に射点に到着し、Crew-11に搭乗しました。

射点に向けて出発する油井宇宙飛行士らCrew-11クルー(Image by JAXA)

射点への移動専用の車に乗り込んだ油井宇宙飛行士(Image by JAXA)
[8月1日 22時29分頃] Crew-11のハッチクローズ
8月1日 22時29分頃、作業員が船内から全員退出し、Crew-11のハッチが閉じられました。その後、ファルコン9ロケットへの燃料充填作業が始まり30分ほどで充填作業は完了。油井宇宙飛行士らクルー4名は船内で打上げ準備を行いました 。

Crew-11のハッチクローズ作業の様子(Image by JAXA)
[8月2日 0時43分] 打上げへ
そして、0時43分に油井宇宙飛行士らを乗せたCrew-11が無事に打ち上げられました。ファルコン9ロケットの第1段は、回収し再利用されます。打上げ射点近くに地上へ帰還する様子も見ることができました。
打上げから9分38秒が経過した頃、Crew-11はファルコン9ロケットから分離され、所定の軌道に投入されました。油井宇宙飛行士は英語とロシア語で感謝の気持ちを述べてから、「日本の皆さん、10年ぶりに宇宙に帰ってきました。ISSでしっかりと任務を果たして、一等星のように輝いて、日本の素晴らしいところを世界中の人々に知っていただきたいと思います。ありがとうございます。」と日本語でコメントしました。1日に予定されていた打上げでは、悪天候のため延期されましたが、今日油井宇宙飛行士は無事にISSへの旅を始めることができました。

射点から打ち上がるファルコン9ロケット(Image by JAXA)
打上げ中継番組では、油井宇宙飛行士の長期滞在中に実施する実験なども解説しています。ぜひご覧ください。
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