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星出宇宙飛行士の活動レポート

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星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.25(10/25~11/7)

11月9日午前4時5分、星出宇宙飛行士を乗せたクルードラゴン宇宙船運用2号機(Crew-2)が国際宇宙ステーション(ISS)を離脱し、午後12時33分、地球に帰還しました。星出宇宙飛行士は半年以上に及ぶ任務を無事に終えることができました。今回のミッションの滞在日数は198日。単独ミッションとしては、日本人1位となりました。

クルードラゴン宇宙船運用2号機(Crew-2)から搬出された直後の星出宇宙飛行士 ©︎JAXA/NASA
クルードラゴン宇宙船運用2号機(Crew-2)から搬出された直後の星出宇宙飛行士 ©︎JAXA/NASA

では、星出宇宙飛行士長期滞在について、最後のレポートをお届けします。今回は、10月末からの2週間の活動です。

10月26日、静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace; ELF)の試料ホルダを交換し、新しい実験の準備をしました。静電浮遊炉は、静電気力で試料を浮遊させながら高温に加熱できる装置です。この装置を使用して、ガラスができるメカニズムなどを明らかにすることを目的にした「新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明(Fragility)」実験などが行われています。
11月1日、JEM搭載微生物センサシステム(JEM Microbe Sensor)の移設作業を行い、計測を開始しました。これは、Vol.19でご紹介した、きぼう日本実験棟 船内実験室微生物環境の評価(JEM Microbe)実験のための機器ではなく、JAXAが開発した微生物センサで、「きぼう」船内実験室内の浮遊微生物をリアルタイムに監視しているものです。
この日は、「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)」の制御ラックの機能確認も行いました。「きぼう」ロボットアームは、宇宙飛行士の負担を減らすため、現在は地上から操作していますが、もともとは、「きぼう」の船内実験室にある、制御ラックから操作していました。地上からの操作が行えなくなった場合のバックアップとして、定期的に機能点検を行っています。星出宇宙飛行士が2012年の長期滞在中に操作している様子が、JAXAデジタルアーカイブスで公開されています。
11月3日、次世代水再生実証システム(JEM Water Recovery System; JWRS)の最終点検を実施し、多目的実験ラック (Multi-purpose Small Payload Rack; MSPR)に設置する作業を行いました。MSPRへの設置作業は5日も引き続き行われ、いよいよ、JWRSの実証実験を開始する準備が整いました。星出宇宙飛行士の帰還後になりますが、水再生技術の獲得に向けて実証実験の成果が期待されています。

今回も星出宇宙飛行士のSNS投稿を紹介します。

この投稿は、10月11日に星出宇宙飛行士がTwitterで紹介した逆さゴマの宇宙での動きに関する質問への解答を動画で示したものです。微小重力空間では逆さゴマはひっくり返らず回り続けていましたね。

クルードラゴン宇宙船運用2号機(Crew-2)着水後の機内の様子 ©︎JAXA/NASA
クルードラゴン宇宙船運用2号機(Crew-2)着水後の機内の様子 ©︎JAXA/NASA

星出宇宙飛行士の軌道上での活躍を、約半年にわたり毎週お伝えしてきたレポートですが、今回が最終回となります。今後は、星出宇宙飛行士の地上での活躍を不定期で掲載いたしますので、ぜひお楽しみに!

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