Reportレポート星出宇宙飛行士の活動レポート32

星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.19(9/13~9/19)

9月12日に船外活動を終えた星出宇宙飛行士ですが、その後、半日の休息ののち、また忙しい1週間を過ごしました。その一部をご紹介します。

9月13日、無重力や寝たきりによる筋萎縮の予防に有効なバイオ素材の探索(Anti-Atrophy)実験や微小重力環境下での哺乳類初期胚の発生能について(Space Embryo)実験の片付けの一環として、「きぼう」日本実験棟の共通ガス供給装置(CGSE)の二酸化炭素ガス供給バルブを閉じました。

Astrobee(アストロビー)と星出宇宙飛行士 ©︎JAXA/NASA
Astrobee(アストロビー)と星出宇宙飛行士 ©︎JAXA/NASA

9月14日、第2回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)の軌道上決勝大会に向けて、地上の職員とブリーフィングを実施しました。さらに、Kibo-RPCで使用するAstrobeeの準備も行いました。Kibo-RPCは、アジア・太平洋地域の人材育成に貢献することと、学生たちがISS船内ドローンを使ってプログラミング技量を試す場を提供することを目的に、JAXAとNASAが協力して開催しています。15日に予定されていた大会では、星出宇宙飛行士との中継が予定されていましたが、技術的な確認事項が発生したため、残念ながら延期となりました。
9月16日、今後の実験スケジュールでは、細胞実験ラック(SAIBOラック)で二酸化炭素ガスを使用する実験がしばらくないことから、SAIBOラックに二酸化炭素ガスを供給するラインを取り外しました。
9月17日、「きぼう」の操作を行う可搬型管制端末(SLT:System Laptop Terminal)のソフトウェアアップデートを適用させるため、地上と連携して作業を行いました。さらにこの日は、きぼう日本実験棟 船内実験室微生物環境の評価(JEM Microbe)実験のために、「きぼう」の船内実験室(JPM)と船内保管室(JLP)からサンプルを採取し、冷凍・冷蔵庫(MELFI)に保管しました。
「きぼう」では、宇宙飛行士の作業によらず、地上からの操作で行う実験や観測も多く行われています。その中の一つをご紹介します。
9月19日、中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)上にある「きぼう」次世代ハイビジョンカメラ(HDTV-EF2:High Definition TV Camera - Exposed Facility 2)システムで、オーストラリアのケアンズ付近を撮影が行われています。HDTV-EF2は、「きぼう」船外実験プラットフォームに設置され、地球の映像を取得できる次世代ハイビジョンカメラです。現在、将来の地球低軌道での民間事業の活発化に向けて、民間企業の取り組みを応援するため、HDTV-EF2を使ったトライアル利用の公募が行われています。

最後に、星出宇宙飛行士のTwitter投稿をご紹介します。

9月16日午前9時頃、アメリカのスペースX社が民間人4人を乗せたクルードラゴン宇宙船を打ち上げました。星出宇宙飛行士は、宇宙へようこそ、と歓迎のツイートをしています。クルードラゴン宇宙船は、その後、約3日間の地球周回を終え、19日午前にフロリダ沖の大西洋に着水。民間人だけによる地球周回旅行は世界初のことです。今後、たくさんの人たちが気軽に宇宙旅行できる時代は、近いのかもしれません。

また、星出宇宙飛行士は、Kibo-PRCの延期についてJAXAきぼう利用ネットワーク公式アカウントを引用リツイートしています。

星出宇宙飛行士もとても残念に感じていたようですね。
少しお待たせしてしまいますが、新たな日程は決まり次第、JAXA有人宇宙技術部門のウェブサイトで告知しますので、ぜひご覧ください。
来週もウィークリーレポートをお楽しみに!

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