星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.22(10/4~10/10)
星出宇宙飛行士は約5か月の船長としての任期を終え、国際宇宙ステーション(ISS)の船長をトマ・ペスケ宇宙飛行士に引き継ぎました。ISS船長は地上のフライトディレクタと連絡を取りあい、数々のミッションを安全・確実に遂行するようにクルーをまとめる役割を担っています。星出宇宙飛行士は日本人で2人目のISS船長としての重責をしっかりと果たしました。
新しく船長になったトマ・ペスケ宇宙飛行士は星出宇宙飛行士と一緒にクルードラゴン運用2号機(Crew-2)でISSに到着し、船外活動もペアを組むなど、共に活動してきました。最近もISS内のコンピュータネットワーク機器の整備を一緒に行っています。
その他にも、今週もたくさんの活動を行っています。その一部を紹介します。
10月4日、画像処理取得装置2(Image Processing Unit2: IPU2)の変換装置を設置しました。
10月5日、ISSに到着したソユーズMS-19宇宙船(65S)でISSに運ばれた、第18回高品質タンパク質結晶生成実験(Protein Crystal Growth: PCG#18)の試料を受け取り、結晶化の処理を行いました。その後、20℃に設定された「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST2)に試料を収納し、実験を開始しました。
10月6日、小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を「きぼう」エアロックから宇宙空間に出し、小型衛星を放出しました。今回は、九州工業大学で小型衛星開発を学んだフィリピン大学ディマリン校の学生を主体とするチームが、これまでに学んだことを活かして開発・運用する、Maya-3とMaya-4をはじめ、合計4機の小型衛星が放出され、その様子を星出宇宙飛行士が写真撮影しました。
今回の超小型衛星の放出について、詳しくはこちらをご覧ください。
今週は、星出宇宙飛行士のSNS投稿からも紹介します。
星出宇宙飛行士とトマ・ペスケ宇宙飛行士の船長交代式の模様は、活動レポートにて掲載しております。どうぞこちらもお読みください。
船長は交代しましたが、星出宇宙飛行士は、クルーとして今後も忙しい日々を過ごします。
来週のウィークリーレポートもお楽しみに。
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