Reportレポート星出宇宙飛行士の活動レポート12

星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.1(4/24~5/9)

日本時間4月28日午前2時25分に星出宇宙飛行士のISS船長就任セレモニーが開かれました。若田光一宇宙飛行士に次いで、日本人として2人目のISS船長就任となりました。
そして船長就任を共に祝った野口聡一宇宙飛行士は、日本時間5月2日、クルードラゴン宇宙船運用初号機(Crew-1)に搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)から離れ、地球に向かいました。

大気圏に再突入するクルードラゴン宇宙船運用初号機(Crew-1)の様子 ©︎JAXA/NASA
大気圏に再突入するクルードラゴン宇宙船運用初号機(Crew-1)の様子 ©︎JAXA/NASA

Crew-1が地球の大気圏に再突入する様子はISSからもしっかり確認することができたようです。
日本人宇宙飛行士として、野口宇宙飛行士からタスキを受け取った星出宇宙飛行士。その軌道上での活動を、ウィークリーレポートとして、週に1回程度、掲載してまいります。

5月3日、6月に打ち上げが予定されているドラゴン補給船運用22号機の到着に備えて、日本実験棟「きぼう」内の物品を整理しました。ドラゴン補給船で届く荷物の収納場所を確保するためです。このように整理整頓も、宇宙飛行士の大事な仕事なのです。
5月5日、「きぼう」に設置されている実験機器に電気を供給する28ボルト電源ボックス(PB28)のメッシュ部分を清掃しました。
5月7日、静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)のサンプルホルダを交換しました。ELFは、静電気力によって材料を浮遊させながら、非接触で加熱、冷却することができる装置です。容器が不要なため、融点が3000℃にもなるような材料でも実験が可能で、高精度に様々な温度領域での物質の性質を取得できます。今回交換したサンプルを使用し、静電浮遊法を用いた鉄鋼精錬プロセスの基礎研究(Interfacial Energy)実験を再開します。

おどけたポーズをとる第65次長期滞在クルーら ©︎JAXA/NASA
おどけたポーズをとる第65次長期滞在クルーら ©︎JAXA/NASA

作業の合間に、トマ・ペスケ宇宙飛行士、マーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士と共に、組み体操をするようなポーズを取り、楽しそうに写真撮影をしていました。半年間の長期滞在を乗り切るためにも、リラックスする時間も大切です。

星出宇宙飛行士の公開したSNSの投稿を紹介します。

星出宇宙飛行士Twitterより
星出宇宙飛行士Twitterより

スペースXの宇宙服に身を包んだ野口宇宙飛行士とツーショットの記念撮影です。星出宇宙飛行士は、野口宇宙飛行士が宇宙服を着る際のサポート役を務めたあと、抱き合って別れを惜しんでいましたね。

ポスター・プレスキット・ISS滞在中の活動成果をダウンロードいただけます。