Reportレポート若田宇宙飛行士の活動レポート 34

若田光一宇宙飛行士 ミッション報告会を開催しました!

5月27日(土)に若田宇宙飛行士のミッション報告会を開催しました。前回、星出宇宙飛行士が行ったミッション報告会は、コロナ禍の影響もありオンラインのみでの開催でしたが、今回はリアル会場とオンライン配信のハイブリッド形式での開催となりました。

ミッション報告会に登壇する若田宇宙飛行士(Image by JAXA)

当日、会場の日本科学未来館は満席 、全国45か所のパブリックビューイング会場に1,600人以上が来場 、その他YouTubeのライブ配信でも、たくさんの方にご参加いただきました。

冒頭、ミッションのダイジェスト映像が上映された後、進行役を務める有働由美子アナウンサーが壇上に登場。この後のプログラム進行および、参加者の皆さんから若田宇宙飛行士への質問を受け付けていることを説明しました。続いて文部科学大臣政務官、山本左近様からご挨拶をいただきました。そして、いよいよ若田宇宙飛行士の登場です。

会場に登場した若田宇宙飛行士(Image by JAXA)

「若田さーん!」の掛け声を受け、若田宇宙飛行士が客席エリアにある通路から現れると、思いがけない場所からの登場に会場が沸き、大きな拍手で包まれました。

映像を見ながらミッション報告をする若田宇宙飛行士(Image by JAXA)

若田宇宙飛行士は、ビデオ映像を見ながら今回のミッションを振り返り、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟に設置されている装置や、実施した実験の内容、船外活動の様子、そしてISSでの生活やその際に活用した生活用品や宇宙日本食などについても自身の言葉で語りました。

チームで実施した「きぼう」利用テーマに関するトークセッションの様子(Image by JAXA)

続いて、地上から若田宇宙飛行士のミッションを支えたチームの一員である梅村インクリメントマネージャ、明石研究開発員も交えて、「きぼう」利用ミッションに関するトークセッションに移り、どのようにコミュニケーションを取り合ったか、トラブルにどう対処していったかも含め、チームワークで実施した利用テーマについての紹介がなされました。

将来の国際宇宙探査・有人宇宙活動についてのトークセッションの様子(Image by JAXA)

一旦、休憩を挟んだ後、次に行われたのは将来の国際宇宙探査および有人宇宙活動についてのトークセッション。国際宇宙探査センターの永井事業推進室長とともに、今後、進められるアルテミス計画、その先の火星探査について、JAXAが取り組んでいる課題や果たす役割、民間企業との連携について話しました。

参加者の質問に答える若田宇宙飛行士(Image by JAXA)

そしていよいよ、参加者お待ちかねの質問コーナーがスタート。対面会場、パブリックビューイング会場、YouTube視聴者からの質問に答えました。若田宇宙飛行士は、寄せられた質問に、時折ユーモアを交えながらも真剣に答え、宇宙飛行、宇宙滞在を経験した者でしか分かり得ない感覚も伝えました。

宇宙飛行士候補者の募集・選抜について報告する西川主幹(Image by JAXA)

プログラムの最後は、宇宙飛行士運用グループの西川技術領域主幹と、次世代への期待をテーマにトークを行いました。先だって実施された宇宙飛行士候補者の募集・選抜の過程と結果を振り返り、将来、宇宙飛行士になりたいという夢を持つ子供たちへの期待を呼びかけました。

締めくくりの挨拶をする若田宇宙飛行士(Image by JAXA)

約2時間におよんだミッション報告会の最後は、若田宇宙飛行士から、多くの方々の参加と、寄せられた質問への感謝のメッセージが述べられました。そして、これから自身が取り組んでいきたい有人宇宙活動への想いを語り、報告会を締めくくりました。

閉会の挨拶では、佐々木理事が来場および視聴の感謝を述べるとともに、これまでJAXAが培ってきた技術・知見・経験を活かし、これからの有人宇宙活動、月周回、月面着陸に向けての取り組みを着実に実施していく意思を伝えました。

なお、今回のミッション報告会の様子は、YouTubeでアーカイブ配信を行なっております。当日参加ができなかった方は、ぜひご覧ください。

若田宇宙飛行士のISS滞在中の成果については、こちらでご覧いただけます。

帰還に関するレポートは以下のトピックスで振り返ることができます。

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JAXA 有人宇宙技術部門 Humans in Space人類の
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