Reportレポート若田宇宙飛行士の活動レポート 30

若田宇宙飛行士らCrew-5クルー帰還後記者会見

3月16日午前3時より、若田宇宙飛行士らCrew-5クルーが、帰還後初となる記者会見に臨みました。日本の記者も含めメディアから多くの質問が寄せられ、若田宇宙飛行士は元気に笑顔で回答しました。

帰還後記者会見に臨むCrew-5クルーたち(Image by JAXA/NASA)

質疑応答(一部)

帰還する際、大気圏に再突入した時の感想を聞かせてください。

「これまでの帰還とは違って、とてもスムーズで快適な着水でした。印象的だったのは、再突入の時にプラズマ現象を見れたことです。まるで花火のようで、光のショーを長い間楽しむことができて、とても感動的でした」

身振りを交えて質問に答える若田宇宙飛行士(Image by JAXA/NASA)

日本人最多の5回目の宇宙飛行を達成したわけですが、次の目標を教えてください。

「私は宇宙に情熱を傾けてきたので、もちろん続けたいです。また、これからは自分の経験を生かして、この後ISS長期滞在を予定している古川聡宇宙飛行士や新しいJAXA宇宙飛行士候補者たちのトレーニングやミッションをサポートしていきたいです。」

地球に帰還した後、まず何をしたか教えてください。

「シャワーを浴びました。5か月間も水が流れ落ちる光景を見ていなかったので楽しい気分でした」

質問に答える若田宇宙飛行士(Image by JAXA/NASA)

着水後にクルードラゴン宇宙船5号機(Crew-5)から運び出された時は、どんな気持ちでしたか。

「この5か月の宇宙活動が夢のように感じました。素晴らしいクルーメンバーと地上スタッフの皆さんとの協力のおかげで、さまざまな取り組みに挑戦できて困難にも立ち向かうことができました。この素晴らしいチームワークこそ、有人宇宙探査の根幹だと思います。今後も国際間での協力と民間パートナーとの協力を通して、将来の月と火星探査への発展を望んでいます。私もぜひ有人宇宙探査に関わっていきたいです」

他3名のクルーと笑顔でISS活動の体験を共有し合った若田宇宙飛行士。滞在中にクルーがお互いを信頼し合いながらミッションを達成できた素敵なチームであったことが伝わってきました。

若田宇宙飛行士のISS滞在中の成果については、こちらでご覧いただけます。

帰還に関するレポートは以下のトピックスで振り返ることができます。

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JAXA 有人宇宙技術部門 Humans in Space人類の
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