Reportレポート星出宇宙飛行士の活動レポート48

星出宇宙飛行士、日本メディア向け帰還後記者会見

11月9日に無事地球に帰還し、現在米国ヒューストンでリハビリ中の星出宇宙飛行士が、帰還後初となる日本メディア向けの記者会見に臨みました!

日本メディア向け帰還後記者会見に臨む星出宇宙飛行士
日本メディア向け帰還後記者会見に臨む星出宇宙飛行士 ©︎JAXA

星出宇宙飛行士は、冒頭のあいさつで、「滞在中5か月間は船長という立場でチームを率いる経験をさせてもらいましたが、多くの皆さん、世界中の皆さんの力が結集して行われたことだとつくづく感じています」と、感謝の言葉を述べ、その後、記者やメディアからの多くの質問に、終始にこやかに答えました。その中の一部をご紹介します。
現在のリハビリの進行状況を尋ねられた際には「毎日いろんな種目をこなしている。宇宙から帰ってくると筋力の低下に加えて、身体が硬くなっていたり、バランス感覚が宇宙に行く前と比べると劣っていたりというところがある。そういうところを総合的に捉えながらトレーニングしている」と語りました。
また、先日、募集要項が公表された新しい宇宙飛行士候補者の募集に絡めて、これからの時代(の宇宙飛行士)に必要な新たな能力は何かという質問には「まず共通するのは、いろんな人と一緒に1つのミッションを遂行していくためのチームワーク。新しいスキルで言えば、新しい世界に飛び込む・新しいことを開拓していくという意識がある方が必要なのではないか」と回答しました。

クルードラゴンでの着水については、「着水は非常に柔らかく大きな衝撃もなかった。その後の揺れがきついのではと思っていたが、救助隊もすぐに駆けつけてくれてそれほど大きな揺れを感じずに済んだ。クルー4人で雑談をしながらミッションを振り返り、思い出に浸るような時間もあった」とのこと。

にこやかに会見終了の挨拶を行う星出宇宙飛行士
にこやかに会見終了の挨拶を行う星出宇宙飛行士 ©︎JAXA

最後に「おかげさまで無事にミッションを終えることができました。本当に多くの方のご尽力のおかげだと思っています。これからもミッションは続きますし、ISSでの活動も続いています。新たな飛行士募集、将来の月・火星探査を今後も応援してほしいです」と締めくくり、会見を終えました。

これからも、レポートは不定期で更新していきます。
今後の星出宇宙飛行士の活動にも、ぜひご注目ください!

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