星出宇宙飛行士らCrew-2クルー帰還後記者会見
11月15日午後23時15分より、星出宇宙飛行士らCrew-2クルーが、帰還後初となる記者会見に臨みました。
すでにヨーロッパに帰還しているESAのトマ・ペスケ宇宙飛行士はリモートでの出席となりました。
記者やメディアから多くの質問が寄せられ、星出宇宙飛行士もいくつかの質問に回答しました。
宇宙での睡眠や寝袋ではどのくらいリラックスできるのかを尋ねられた際には、「寝袋は、気持ちの良い素材でできています。ISS(国際宇宙ステーション)内では自分たちの乗組員居住区で眠りますし、(NASAの)シェーン・キンブロー宇宙飛行士なんかは6ヶ月間、クルードラゴンの船内で寝ていました。少し揺れますが、寝袋は壁のフックにかけられていて丈夫です。ただ潜り込むだけですし、とても気持ちいい寝袋なんですよ。私は睡眠に支障はありませんでした」と回答。
「これまでの搭乗した宇宙船(ソユーズ・スペースシャトル)とクルードラゴンでは、帰還時の感触に違いはありましたか?」という質問に対しては、「(NASA宇宙飛行士の)シェーン・キンブロー宇宙飛行士と私は、これまでスペーシャトル・ソユーズ、そしてクルードラゴンと、3つの宇宙船での帰還を経験していて、それぞれ地上への着陸も経験しています。それらと比べると、着水の衝撃はもっともっと"ソフト"でした。海面上では多少揺れましたが、大丈夫でしたね。レスキュー隊が到着するまで、船内で談笑しながら待っていたので、快適な着水でした」と語りました。
また、日本のメディアから、未来の宇宙旅行の可能性について尋ねられた際には、「今回のISS長期滞在は、宇宙産業を発展させる重要な節目でした。多くの人々がこれからもっと宇宙空間を楽しむことができて、自分たちのアイデアを持ち込み新しい文化を宇宙で築くための新しい扉を開いたと思っています」と回答。
会見の最後には、ISS滞在中にクルーたちで行ったISSオリンピックの映像が流れ、クルーたちの楽しそうな様子から、星出宇宙飛行士のISS滞在中、クルーがお互いを信頼し合う仲間であったことが伝わってきました。
星出宇宙飛行士のISS滞在中の成果については、こちらでご覧いただけます。
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