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星出宇宙飛行士の活動レポート

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星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.15(8/16~8/22)

今週は、「きぼう」日本実験棟での2つの実験が、星出宇宙飛行士の主要な活動となりました。日本の生命科学実験である「細胞の重力センシング機構の解明(Cell Gravisensing)」「無重力や寝たきりによる筋萎縮の予防に有効なバイオ素材の探索(Anti-Atrophy)」です。

「きぼう」の細胞培養装置(CBEF)に細胞試料を挿入する星出宇宙飛行士の様子 ©︎JAXA/NASA
「きぼう」の細胞培養装置(CBEF)に細胞試料を挿入する星出宇宙飛行士の様子 ©︎JAXA/NASA

8月13日から始められたCell Gravisensing実験を、16日と17日も継続して実施しました。地上の管制室と連携して、星出宇宙飛行士が細胞試料の培地交換をし、ライブイメージングシステム(Confocal Space Microscopy:COSMIC)に試料の設置を行いました。これは宇宙用に開発された、共焦点レーザー顕微鏡システムです。地上からは、COSMICに設置された細胞試料の顕微鏡観察を行いました。実験は無事に終了し、18日にはCOSMICの片付けを行いました。
また、8月17日からはAnti-Atrophy実験が始まりました。微小重力環境で生活したり、地上で寝たきりになったりすると、筋肉が萎縮することが知られています。そのような筋萎縮に関する遺伝子や酵素が発見され、そのしくみも少しわかってきました。また、筋萎縮作用を阻む天然物質(バイオマテリアル)も発見されていて、今回のAnti-Atrophy実験ではラットの筋芽細胞を使用して、2種バイオマテリアルの単剤効果および相加効果を調べます。実験3日目の19日に細胞試料の培地交換およびバイオマテリアルの処理、6日目の22日に再び培地交換およびバイオマテリアルの処理を実施した後、地上に帰還させた後の遺伝子発現解析のために、細胞試料の薬剤処理を実施し、実験を終了させました。
8月16日には「きぼう」エアロックスライドテーブルに船外実験用のパレットと記録用の360度カメラを取り付けました。これは、24日に予定されていた、星出宇宙飛行士とマーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士の船外活動を撮影するための作業でしたが、残念ながら延期が決まりました。延期に関するプレスリリースはこちらをご覧ください。新しい日程は、現在調整中です。

来週もウィークリーレポートをお楽しみに!

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