星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.7(6/14~6/20)
国際宇宙ステーション(ISS)で暮らす宇宙飛行士は、滞在している期間中、多種多様な仕事をします。写真撮影もその1つ。プロのカメラマンが使う大きなカメラを使いこなし、地上では目にすることのできない貴重な写真をたくさん撮影しています。
今週も星出宇宙飛行士は様々な仕事をしています。その一部を紹介します。
6月14日、「きぼう」ロボットアームを使用して、米国NanoRacks社製の小型衛星放出機構(NRCSD)から小型衛星を放出しました。星出宇宙飛行士はこのときの様子をキューポラから写真撮影。6月17日には、「きぼう」エアロックのスライドテーブルからNRCSDを取り外す作業を行いました。
6月18日、「きぼう」エアロックのスライドテーブルに設置されていた親アーム先端取付型実験プラットフォーム(MPEP)に、今度は、JAXAが開発した小型衛星放出機構(J-SSOD)を設置し、6月22日の衛星放出の準備をしました。
また、この日は高品質タンパク質結晶生成実験(MTPCG#6F)がスタートしました。2℃に設定した「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)から、サンプルの入った実験容器を取り出し、小型遠心機を用いて結晶化を開始した後、温度を20℃に設定した「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST2)に入れました。FROST2で静かに保管することで、タンパク質の結晶化がゆっくりと進んでいきます。この実験が終わった後は、JAXAが新規開発した真空断熱容器に入れ、電力を使わずに温度を20℃に維持しながら地球まで持ち帰る予定です。
今週は、軌道上からこんな画像も届きました。これは、ISSのモジュールをつなぐ共通結合機構(CBM)の作業中に、トマ・ペスケ宇宙飛行士が撮影したもの。CBMのカバーを、ポンチョに見立てて被ったようです。作業の合間のこんな茶目っ気も、船長として、クルーをまとめる秘訣かもしれませんね。
来週はどのような活動を行うのでしょうか。
次回のレポートもぜひご期待ください!
ポスター・プレスキット・ISS滞在中の活動成果をダウンロードいただけます。