Reportレポート星出宇宙飛行士の活動レポート16

星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.5(5/31~6/6)

スペースX社のドラゴン補給船運用22号機(SpX-22)が、6月4日午前2時29分にアメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、翌5日午後6時9分に、国際宇宙ステーション(ISS)のハーモニー(第2結合部)へドッキングしました。SpX-22には、「きぼう」日本実験棟で使用する様々な実験の関連品が多数搭載されており、それらも無事に到着しました。

ISSに接近するスペースXドラゴン補給船(SpX-22)の様子 ©︎NASA
ISSに接近するスペースXドラゴン補給船(SpX-22)の様子 ©︎NASA

今週も、星出宇宙飛行士の活動について紹介していきます。
5月31日、「きぼう」に設置されているモジュール間通風装置(Inter Module Ventilation:IMV)の風量計測をしました。これは、ハーモニーとのモジュール間で、換気が正常に行われているかを確認する作業です。もし、風量が下がっていると、換気口がほこりなどで目詰まりしていることがわかるため、清掃作業を予定します。
6月2日、静電浮遊炉(ELF)の試料ホルダを交換しました。ELFは容器を使わずに金属や酸化物などの高融点材料を溶かし物性を測定ことができる装置です。今回交換した実験試料を使用し、「新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明(Fragility)」実験を再開します。
6月5日、欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ宇宙飛行士とともにSpX-22によってISSに届けられた高品質タンパク質結晶生成実験(MT PCG#6F)用のサンプルを「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST2)に保管しました。MT PCG#6Fでは、凍結状態で打ち上げられたサンプルを軌道上で解凍後結晶化する実証実験を行います。

星出宇宙飛行士のSNS投稿の内容も一部紹介します。

星出宇宙飛行士Twitterより
星出宇宙飛行士Twitterより ©︎JAXA/NASA

今年で「きぼう」日本実験棟が稼働を開始して13年目となります。「きぼう」ののれんは、長い間日本人宇宙飛行士の活動を見守り続けてきました。
また、星出宇宙飛行士は、「きぼう」側に所狭しと貼られたJAXA宇宙飛行士のミッションパッチをツイッターで画像とともに紹介しています。JAXAの有人宇宙活動の歴史がしっかりと刻まれていますね。

最後にイベントのお知らせです!
星出宇宙飛行士と、明日、リアルタイム交信を行います。どんなお話が聞けるでしょうか、ぜひご覧ください!
視聴はこちらから
6/10(木) 20:10~20:55頃(予定)
※放送日時は変更となる場合がございます。

  • 本文中の日時は全て日本時間

ポスター・プレスキット・ISS滞在中の活動成果をダウンロードいただけます。