星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.4(5/24~5/30)
宇宙飛行士は毎日、たくさんの作業に取り組んでいます。しかし、緊張した時間ばかりでは、長期間のミッションを乗り切ることはできません。ときにはリラックスする時間も大切です。笑いはストレスを解消する効果もあるようですね。
では、今週も、星出宇宙飛行士の活動の一部を紹介していきましょう。
5月26日、9月に開催予定の第2回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(2nd Kibo-RPC)に向けて、NASAのドローンロボット「Astrobee」を使用してテクニカルリハーサルを実施しました。「きぼう」ロボットプログラミング競技会は、日本をはじめ、アジア太平洋地域の学生を対象にした教育プログラムです。JAXAとNASAが協力し、学生たちに宇宙でのロボット制御やプログラミング技術の教育機会を提供するために開催しています。
5月28日、細胞培養装置(CBEF)周辺の片付けをしました。5月21日に行った換気ファンケーブル交換の後片づけです。細胞培養装置は温度・湿度・二酸化炭素濃度を一定に保つことができるインキュベータという装置です。宇宙ステーション用の細胞培養装置は、微小重力の培養室と重力をコントロールできる回転テーブルがついた培養室のふたつを持っていることが大きな特徴です。
星出宇宙飛行士のSNS投稿の一部も紹介します。
- 部分月食を少しですが見ることができました!他のクルーも少し興奮して見てました。そのあと見たら、もうスーパームーンに戻ってました。(星出宇宙飛行士Twitter)
5月26日は、日本国内では2018年7月以来、3年ぶりに皆既月食が観測できると話題になっていました。日本ではくもりの地域が多く皆既月食の観測ができた地域は少なかったようですが、雲間から一部が欠けた月を見た人はたくさんいたようです。
- マダガスカル上空を走ってましたか!一度行ってみたい場所の一つです。(星出宇宙飛行士Twitter)
5月26日の星出さんのランニングコースは南大西洋からインドの上空でした。世界で4番目に大きな島のマダガスカル島の上空も走っていたようです。
5月31日のランニングでは南米やアフリカ大陸の上空を走っていたようです!GCOM-Cしきさいからの写真の左側に写っているのはアンデス山脈(南アンデス)でしょうか。雄大な大地が見てとれますね。