星出宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.2(5/10~5/16)
国際宇宙ステーション(ISS)は、約90分で地球を1周するため、1日で16回、日の出を見ることができます。目まぐるしく繰り返されるISSでの昼と夜。しかし、ISSでの宇宙飛行士の活動は、地上と同じように24時間を1日として、分刻みのスケジュールに沿って行われています。
今週も、星出彰彦宇宙飛行士はISSで様々な活動をしています。その一部を紹介します。
5月12日、流体実験ラック内にあるタンパク質結晶生成装置(PCRF)のメンテナンスユニットの取り付け位置を変更、その後、地上から起動し、正常に機能することを確認しました。
5月13日、画像取得処理装置(IPU)の高速データインタフェース(HRDL)ケーブルの交換をしました。IPUは、「きぼう」日本実験棟に設置されている様々な実験装置で撮影した画像を地上に送るための装置です。実験装置から送られてくる実験画像を圧縮し、伝送ラインを通して地上に送ります。それにより、地上にほぼ同時刻に画像を送ることができます。
5月14日、「きぼう」エアロック(JEMAL)のスライドテーブルを「きぼう」船内に入れ、NASAの材料曝露実験装置(MISSE)の運用サポートのために取りつけられていた装置を片付けました。
さて、星出宇宙飛行士のSNSからも、情報を紹介しましょう。
微小重力空間となるISSでは、筋力や骨量が地上よりも衰えやすくなっており、宇宙飛行士には毎日運動が義務づけられています。宇宙での生活は地上とは異なる部分がいくつもあります。どのような違いがあるか知りたい方は、「ISSでの日常生活」をご覧ください。
さて、先週から、星出宇宙飛行士が週末のランニング記録をTwitterで報告していることにお気づきでしょうか。それに合わせて、JAXAのTwitterアカウントでは、星出宇宙飛行士のランニング中に、ISSが飛行した場所を、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の撮影した、高解像度画像とともにご紹介しています。実際のツイートはこちらからご覧ください。
皆さんも、星出宇宙飛行士と一緒に週末ランニングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?