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【ISSリアルタイム交信】スペースJAPAN特別企画「古川宇宙飛行士に挑戦!高校生スペースクイズ」を開催しました。

2024年1月26日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中のJAXA古川聡宇宙飛行士と地上を結ぶイベント【ISSリアルタイム交信】スペースJAPAN特別企画「古川宇宙飛行士に挑戦!高校生スペースクイズ」を開催しました。

「古川宇宙飛行士に挑戦!高校生スペースクイズ」イベントの様子(Image by JAXA)

イベントの概要と参加者のご紹介

今回のイベントは、古川宇宙飛行士が出題するクイズに、高校生が挑むというもの。クイズの内容は、ISSで行われているミッションなど、宇宙に関するものに限定して出題されます。

また、クイズの正解数が最も多かった方は、スペースジャパン応援サポーターの高校生代表に選出され、今年2024年に開催予定の古川宇宙飛行士関連のイベントにご招待という特典があります。

交信企画とクイズのルールについて(Image by JAXA)

クイズに参加してくださったのは、宇宙が大好き!という高校生3名。さらに特別ゲストとして、宇宙大好きお笑い芸人のきくりんさんにも参加いただきました。そして、司会進行はJAXA有人宇宙技術部門広報の柳田が担当。本日の主役である高校生の皆さんを紹介しました。

クイズに挑戦する宇宙好きの高校生3名(Image by JAXA)
宇宙大好きお笑い芸人きくりんさん(Image by JAXA)

まず1人目は、江戸川学園取手高等学校の七條さん。人生で最初に書いた英単語が「Jaxa」、月、水星、金星、火星それぞれに、自身が所有する土地があるという、インパクト絶大な宇宙エピソードの持ち主です。将来はJAXAに入って、日本の得意とする分野、小惑星を人類のために利用する研究がしたいという夢を持っているそうです。

2人目は、公文国際学園高等部の美甘さん。幼い頃から星を眺めることが好きで、月食などの天体ショーが見られる時は、3時間くらい見続けてしまい、空の見上げすぎで、首が痛くなることも多いそう。将来の目標としては、生涯、宇宙開発などを通じて宇宙に関わりたいそうです。

3人目は、慶応義塾女子高等学園の高橋さん。小学生の頃に読んだ「宇宙兄弟」の漫画がきっかけで 宇宙に憧れを抱くようになり、旅行でアメリカに行った際はジョンソン宇宙センターにも訪れたそう。望遠鏡での天体観測が好きで、土星の輪を見た時には、いたく感銘を受けたのだとか。いつか宇宙に行ってみたいという夢を持っているそうです。

ISSリアルタイム交信「高校生スペースクイズ」

交信準備が整うまでの間、高校生3名ときくりんさんは、今回のクイズに出題予定のISSで行われるミッションについてトーク。それぞれが注目しているミッションと、その理由を熱く語りました。そして、いよいよ古川宇宙飛行士とのリアルタイム交信がスタート。

ISSの古川宇宙飛行士とリアルタイムで交信を行う様子(Image by JAXA)

2024年、最初のイベントということで、まずは古川宇宙飛行士が「2024年も引き続き、国際宇宙ステーションでのミッションをしっかりと行い、それを皆様にお伝えしたいです。」と本年の抱負を語りました。

そしてついに、本日のメインイベントであるスペースクイズの出題です。第1問は、古川宇宙飛行士本人にまつわるクイズ。

クイズを出題する古川宇宙飛行士(Image by JAXA)

古川宇宙飛行士が高校時代に励んでいたスポーツは?という内容で、A:水泳、B:サッカー、C:野球の選択肢が提示されました。高校生が選んだ回答は3名ともCの野球。全員が正解なのか、それとも不正解なのか…!?。

クイズに回答する高校生(Image by JAXA)

回答が出揃った後は、古川宇宙飛行士から正解の発表と解説がされました。ちなみに、第1問の正解は「C:野球」。古川宇宙飛行士からは、「宇宙飛行士は、地上の管制官や技術者、そしてクルーの仲間と協力してミッションを行っていくため、チームワークがとても大切。野球を通じて学んだチームワークが今現在の仕事にも活かされています。」というコメントがありました。

その後も、ISSでの生活にまつわることや、ISSで実証実験がされているInt-Ball2、「きぼう」に搭載されている実験装置などについて合計7問のクイズが出題され、挑戦した高校生の皆さんは、答えの解説にも熱心に耳を傾けていました。

クイズを出題する古川宇宙飛行士(Image by JAXA)

クイズ挑戦の結果は、七條さん5問、高橋さん6問と僅差ではあったものの美甘さんが7問すべて正解で優勝。スペースジャパン応援サポーターの高校生代表の座を射止めました。

古川宇宙飛行士からは、3名に対して参加への感謝が述べられ、「これからも広くアンテナを張って色々なことに興味を持ってください。その中から、好きなことが見つかるでしょう。どんなことでも続けていると、ほぼ必ず壁に当たりますが、本当に好きなことなら壁に当たっても続けていけると思います。皆様にとって素晴らしい2024年そして未来が広がっていることを信じています」とメッセージが伝えられました。

メッセージを伝える古川宇宙飛行士(Image by JAXA)

イベントの最後は、優勝した美甘さんにきくりんさんから、スペースジャパン応援サポーターの高校生代表の目録が手渡されました。美甘さんは「日本を代表する宇宙飛行士の古川さんと、こうして交信してお話できたことが本当に嬉しいです。この優勝も嬉しいです。」と感想を語りました。

目録を手にする美甘さん(Image by JAXA)
江戸川学園取手高等学校の七條さん(Image by JAXA)
慶応義塾女子高等学園の高橋さん(Image by JAXA)

優勝を逃した七條さん、高橋さんは少し悔しそうな様子をうかがわせつつも、今回の体験をたっぷりと楽しみ、より一層宇宙への興味・関心を深めたようでした。

イベントの様子(Image by JAXA)

なお、今回のイベントの様子は、JAXAの公式YouTubeでアーカイブ配信を行なっております。興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。

また、今後も古川宇宙飛行士との交信イベントを予定しておりますので、JAXA有人宇宙技術部門のWebサイトSNSなどで情報をチェックしてみてください。

※本文中の日時は全て日本時間

JAXA 有人宇宙技術部門 Humans in Space人類の
未知への挑戦を。