Supportersサポーター古川ミッションを支える人々
01井田 恭太郎
第69次 インクリメントマネージャー
古川宇宙飛行士とONE TEAMで最高の成果を!
古川宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在している期間の前半(インクリメント69)、インクリメントマネージャを担当します。国内外の「きぼう」関係者と調整し、「きぼう」利用計画の立案から、状況変化に応じた計画見直しまで、ミッションの成果を最大限に創出するべく計画管理することが主な業務です。
古川さん、地上には各ミッションの実験担当、「きぼう」運用管制チーム、そして私達インクリメントマネージメントチームが、いつでも、そして、すぐそばで見守っています。私達と一緒にONE TEAMで、最高の成果をあげるべく頑張って行きましょう。
02井上 夏彦
第70次 インクリメントマネージャー
古川ミッション後半のまとめ役!
5分刻みでタスクが設定される宇宙飛行士が効率よく作業をこなして最大の成果を上げられるように、古川宇宙飛行士が今年10月以降に実施するJAXAの実験等について、さまざまな条件や制約を考慮して事前に実施時期・順序等の計画を立案します。
もし何かトラブルが発生した場合には実験等の関係者や、時にはNASAとも調整を取り、いかに成果創出に悪影響を与えないようにするのかが腕の見せ所です。
今後古川ミッションの見所や、実験等の期待される成果についても発信していきたいと思いますのでご期待下さい!
03渡邊 紗緒里
インクリメントリードJ-FLIGHT
24時間宇宙飛行士を支える、管制チームのまとめ役!
古川ミッション期間中の約3カ月、インクリメントリードJ-FLIGHTを務めさせていただきます。
100名強の地上運用管制チームメンバーとともに、古川飛行士の安全を守り、期間中に計画されているミッションを成功に導くことができるよう地上からクルーを支えることがインクリメントリードJ-FLIGHTのお仕事です。私はJ-FLIGHTとしてもまだ新米のため、本業務を通して自分も成長できるようなインクリメントにしたいと思っています。
古川さん、久しぶりのISS滞在、是非ご安全に、そして何よりも楽しいものになりますよう地上から見守っております!
04五藤 雅人
専任フライトサージャン
健康面で宇宙活動を支える宇宙飛行士のお医者さん
古川飛行士の専任フライトサージャン(FS)を担当しています。
専任FSの役割は飛行前・飛行中・飛行後の一連の健康管理に専属で寄り添い・支える事です。JAXA内のスタッフだけでなく、一緒にミッションを担当するNASA、ESA、ロシアのFS達ともタッグ組み、古川飛行士が宇宙という非常に特殊な環境の中でも安心して仕事ができるよう陰ながらサポートしていきます。
このミッションのために昼夜問わず直向きに訓練され続けてきた姿をずっと傍で見てきました、医師としても大先輩である古川さんの活躍を心より応援しています!
05明石 恵実
次世代水再生実証システム 担当
人類の宇宙探査を支える水再生システムを目指して!
次世代水再生実証システム (JEM Water Recovery System:JWRS) を担当しています。JWRSは、宇宙飛行士から排出される尿や汗などの水分を飲用水に再生処理する水再生システムを、国際宇宙ステーション上で技術実証する装置です。水再生工程には、イオン交換、電気分解、電気透析がありますが、2023年3月に初めて、尿を模した液体(模擬尿)から水を再生する全工程運転に成功しました!
古川ミッション中も運転を継続し、より多くのデータ取得を目指します。古川さんには実験の準備や、JWRSが再生処理した水のサンプル取得を担当してもらいます。古川さんと地上チームのみんなとコミュニケーションをよくとりながら、実証を成功させたいと思います。
06菊池 政雄
FLARE 担当
宇宙船内など、宇宙で起こる火災の安全性を評価
古川飛行士のISS滞在中に実施予定の、固体燃焼実験「Fundamental Research on International Standard of Fire Safety in Space -base for safety of future manned mission-:FLARE」のユーザ・インテグレーションを担当します。実験を提案した研究者、「きぼう」運用管制チーム、そして軌道上の古川さんと連携して、実験を成功に導くことが私たちの仕事です。FLAREでは様々な材料の燃焼実験を行い、重力の影響を考慮した世界初の材料可燃性評価手法の実証を行います。私が新入社員の時、新人研修を一緒に受けた古川さんと息を合わせ、有人宇宙探査での火災安全性確保に向けた大きな成果を目指します。古川さん、充実したミッションとなるよう応援しています!
07山本 竜也
Int Ball 2 担当
新型船内カメラドローンInt-Ball2で宇宙飛行士の活動をサポート
Int-Ball2は2017年に打ちあがった初代Int-Ballの後継機で、宇宙飛行士の活動をカメラ撮影機能でサポートする船内ドローンです。国際宇宙ステーションでは日々様々な実験が行われており、それらに従事する宇宙飛行士の時間は大変貴重です。Int-Ball2は宇宙飛行士の手を借りることなく、撮影ポイントへの飛行と船内の撮影を行うことを目指して開発されました。初代Int-Ballから機能・性能共にパワーアップし、充電装置への自動ドッキング機能や周囲の景色から自分の位置を推定する機能などを新たに有しています。Int-Ball2は6月に打ち上げられ、まだ宇宙に行ったばかり。古川さんたちの仕事をしっかりサポートできるように、まずは飛行機能や撮影機能など基本的な機能が正常に動作するかを確認していきます!
08石毛 智子
Cell Gravisensing 担当
細胞がどうやって重力を感じているのか解明する!
生命科学ミッション (Elucidation of gravisensing mechanism in single cells :Cell Gravisensing) は、金沢工業大学曽我部教授の研究で、無重力環境で培養した細胞を用い、細胞の機械的(重力)ストレス感知機構を明らかにすることにより、無重力環境における筋萎縮のメカニズムを解明することを目的にした研究です。全3回の実験で、初回は技術実証、今回2回目はいよいよその技術を用いて仮説検証します。
私は担当者として、先生方と一緒に地上検証や装置開発等を行ってきました。古川さんには、細胞培養や顕微鏡へのサンプル設置、化学固定処理を行っていただきます。ミッション成功の為に地上では準備万全の状態で支援したいと思います!
09榎本 真梨
船外装置担当
ユーザさんの想いが詰まった実験装置を宇宙空間へ!
船外実験利用推進チームでは、国内外のユーザさんから船外実験装置や超小型衛星をお預かりし、打上げ・超小型衛星放出あるいは装置の運用・装置回収のサポートを行います。古川さんをはじめとしたISSのクルーに装置の取付けや取外しをスムーズに実施いただくため、手順の工夫やスケジュール調整、事業者さんやユーザさんの打上げ運用準備の支援等もしていきます。実際の軌道上作業時は地上の管制官と共にリアルタイムで作業をモニタし、クルーの手順で不明点があった場合は必要に応じてサポートに入ります。古川ミッションもしっかり準備して臨みたいと思いますので、よろしくお願い致します!
10永瀨 桂
Kibo-RPC 担当
世界各国の若者が「きぼう」船内のロボットを操る
「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)の大会運営を担当しています。Kibo-RPCは、「きぼう」にあるロボットを用いてプログラミング技術を競う学生向けの教育プログラムで、今年は過去最多の30か国・地域から1600人を超える学生が参加しています。
古川さんに実施いただく決勝大会は、各国予選を勝ち抜いた精鋭チームがISSで競い合います。昨今のロボットやAIに関する社会情勢を踏まえると、世界各国の青少年がISSのロボットに触れられるKibo-RPCは、将来の宇宙開発を担う人材を育成するという観点でも非常に大きな意義をもっています。
古川さん、ロボットを通して地上の学生たちの熱気を感じ取ってくださいね!
11下西 里奈
ELF 担当
静電浮遊炉(ELF)の実験実施に向けてチーム一丸となってミッションをサポート!
静電浮遊炉 (Electrostatic Levitation Furnace: ELF) は、2mmの球状試料(酸化物、金属等)を浮遊させたまま、レーザーで超高温(2000 ºC以上)まで溶融させ、熱物性(密度、表面張力、粘性係数)を測定する装置です。微小重力下なので溶融時に容器を必要とせず、不純物のない試料の熱物性を測定できます。
古川ミッション中は、国内、海外の研究者、有償利用によるELF実験が続々と控えています。古川宇宙飛行士には試料やガスボトルの交換など重要な作業を行っていただくので、ELFチーム一丸となって宇宙実験を成功に導くよう頑張ります!