若田宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.3(10/29〜11/11)
地球から国際宇宙ステーション(ISS)に補給船が到着し、ISSでのクルーの作業はさらに増えてきました。今回も若田宇宙飛行士の活動の様子をご紹介します。
11月2日、地上からの操作で実施していた「火災安全性向上に向けた固体材料の燃焼現象に対する重力影響の評価(Flammability Limits at Reduced Gravity Experiment: FLARE )」実験のRun1が終了し、11月4日に若田宇宙飛行士が固体燃焼実験装置(Solid Combustion Experiment Module: SCEM )の片付けを行いました。
11月7日、米国バージニア州の宇宙基地から打ち上げられた、シグナス補給船商用18号機(NG-18)が、11月9日、ISSに到着しました。ウガンダやジンバブエの超小型衛星、静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF )や次世代水再生実証システム(JEM Water Recovery System: JWRS )の関連品など、「きぼう」日本実験棟で使用する機材が搭載されています。
この日から、11月21日以降に打ち上げられる、ドラゴン宇宙船運用26号機(SpX-26)がISSを離脱する1月初頭までは、クルーがとても忙しい時期で若田ミッション前半の大きな山場を迎えます。
11月10日、「きぼう」日本実験棟に設置されている細胞実験ラックの換気ファンの交換を行い、11日に細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF )に対するサバイバル温調のシステム構成の変更が行われました。サバイバル温調とは、「きぼう」日本実験棟(JEM)の通常の電源が使えなくなったときに、別系統の電源を使ってCBEFの温度調整を実施するものです。今回のシステム構成の変更では若田宇宙飛行士が機器間のケーブルの接続変更を行いました。
最後に、若田宇宙飛行士のSNS投稿の中から写真を1枚紹介します。
「昨晩日本列島付近を通過した時、雲がかかっていない所が多く街の明かりがとても綺麗でした。ISSに向かって手を振って下さった皆さん、ありがとうございました!」(若田宇宙飛行士Twitter)
宇宙から見た日本の街明かりがきれいですね。ISSが日本上空を通過するとき、ISSからは日本の様子が見えています。ISSが日本上空を通過する時間帯は、こちらのサイトで調べることができます。
ぜひ、ISSを見つけて、若田さんに手を振ってみてください。本日17日は、18:05頃から日本列島の多くの場所で見ることができます。
今回のレポートはここまでです。次回のレポートは、12月1日(木)頃を予定しています。
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