reportレポート野口宇宙飛行士の活動レポート33

2021.03.08

野口宇宙飛行士ウィークリーレポート Vol.14(2/26~3/5)

野口宇宙飛行士は2021年3月5日(日本時間)夜、日本人最多となる4回目の船外活動を行いました。6時間56分におよぶ船外活動(EVA)で野口宇宙飛行士とキャスリーン・ルビンズ宇宙飛行士は、新型太陽電池アレイ設置に向けた架台取り付け作業を完了しました。NASA TVの生中継をご覧いただいた皆様、応援ありがとうございました!

船外活動準備中の野口宇宙飛行士(EMU左側)(出典:JAXA/NASA)

新型太陽電池アレイ架台取り付け作業中の野口宇宙飛行士
(出典:JAXA/NASA)

野口宇宙飛行士の船外活動合計時間は27時間1分となり、日本人宇宙飛行士の最長記録を更新しました。過酷な作業を終えた野口宇宙飛行士は自身のTwitterで「全てが掛け替えの無い体験でした。」とコメントしています。

船外活動以外にも野口宇宙飛行士は、静電浮遊炉(ELF)のGas Bottle Unit(GBU)の交換、Asian Herb in Space実験の栽培容器への給水、溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)の準備など、宇宙実験のための支援作業を数多く行いました。

野口宇宙飛行士によるAsian Herb in Space(バジルの栽培実験)の栽培開始を地上で見守る実験関係者(出典:JAXA)

また、たんぱく質結晶の完全性を左右する不純物の結晶への分配係数と結晶成長機構との関係(Advanced Nano Step)の準備として、溶液結晶化観察装置(SCOF)に「ファセット的セル状結晶成長機構の研究(FACET)」の細胞(Cell)を設置しました。

今回のレポートでご紹介した船外活動については、作業を終えたばかりの野口宇宙飛行士がYouTubeで映像をアップしていますので是非ご覧くださいね!