野口宇宙飛行士、軌道上記者会見
日本時間11月24日 国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟より、野口宇宙飛行士の軌道上記者会見が行われました。
冒頭、野口宇宙飛行士は、宇宙は3回目だが、今回も初心に戻ってまっさらな気持ちで当たりたいと考えていると決意を語りました。
記者からの質問には、クルードラゴン宇宙船の乗り心地や、その近い将来の観光や宇宙産業にも合ったシックでモダンなデザイン、宇宙服は体にフィットし疲れにくいこと、また10年ぶりに戻ってきたISS内は物が増えたこと、現在は7名の宇宙飛行士が長期滞在中であり、活気づいていることなどを生き生きと語りましたが、一方でまだ、滞在開始直後ということで、環境に慣れるにはもう少し時間がかかり、地球が恋しく毎日電話しているというコメントをする場面も。
宇宙日本食に関しては、昔と異なりパッケージに食品の写真が貼ってあり、ほかのクルーからも、宇宙日本食はいいな、という感想をもらったとのこと。今後、いろいろな宇宙日本食を順番に試すのが楽しみと笑顔を見せました。クルー皆で楽しみたいそう。
若田宇宙飛行士と古川宇宙飛行士のアサイン決定については、大変うれしく嬉しく思っていること、また、これから軌道上で会う予定の星出宇宙飛行士について、地上でサポートしている油井宇宙飛行士、大西宇宙飛行士、金井宇宙飛行士はにも、順番が回ってくることを楽しみにしたいと語りました。
さらに、先日発表された新人宇宙飛行士の募集にも触れ、次の世代は月に行くことになる、今後もJAXA宇宙飛行士の活躍をアピールしていきたい、と次世代宇宙飛行士の活躍への期待をにじませました。
会見の最後では、子供たちに宇宙の楽しさや面白さを見てほしい、ISSでの生活にも興味を持ってほしいと語り、くるりと1回転して、宇宙ならではのパフォーマンスで締めくくりました。