大西宇宙飛行士が日本人3人目となるISS船長に就任しました！

前任のISS船長であるアレクセイ・オブチニン宇宙飛行士がチームメンバーに感謝を述べた後、歴代のISS船長に引き継がれている「鍵」を取り出しました。そして、オブチニン宇宙飛行士から「この鍵は、ISSの象徴のようなものです。今日からあなたに託します。私たちの大切な場所であるこのISSをよろしくお願いします」という言葉とともに、大西宇宙飛行士は、船長就任の証である「鍵」を受け取りました。

大西宇宙飛行士はロシア語と英語を交えて、「ありがとうございます。ISSの指揮を引き継がせてもらえて、とても光栄です。あなたと初めて出会ったのは、9年前の2016年第48次長期滞在の時でした。あの頃は私たちは共に新人でしたが、互いにISSの指揮を経験することなりましたね。有人宇宙飛行は簡単なものではありません。私たちが今ここにいるのも、過去から今へと世代を超えて皆がひたむきに取り組み続けた結果です。ここにいる4名の新人クルーも、きっといつかまたここへ戻ってきて、このISSの指揮を取る日が来るでしょう。次の世代へとトーチを受け渡していくことが、有人宇宙飛行をこれからも発展させていくものだと信じています。」と語りました。

そして、日本の方々に向けて、大西宇宙飛行士はISS船長に就任したことについて、意気込みを語りました。

「日本の皆さん、応援本当にありがとうございます。本日2025年4月18日に国際宇宙ステーションの指揮権を継承して、コマンダーに就任しました。今回このような大役を頂けたのも、私の努力によるものではなく、これまでの日本の有人宇宙開発に対する貢献が国際社会の中で認められ、そしてまた未来に対して期待されている証だと思っています。その期待に応えられるよう、全力で頑張っていきたいと思います。」

最後に、同日に地球へ帰還する3名のクルーメンバーとの別れを惜しみながら、共にISSで働くことができたことに感謝し、「私たちには、まだまだ楽しみな仕事がたくさん待っていますので、これからも皆さんのようにベストを尽くしていきます。」という言葉で締め括りました。